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共通テスト(新大学入試)

 これからの入試は「学力」の概念が一新され、単に知識があることから
1「知識・技能」
2「思考力・判断力・表現力」
3「主体性・多様性・協働性」
→総合して「生きる力」
までが高校生に要求される新しい学力であると位置付けられ、受験自体も1~3全てを問うような試験に変わります。
 それに伴い、生徒の学び方も変わらざるを得なくなってきています。
知識一辺倒の集団授業はほぼ存在価値を失い、昨今人気を博していた個別指導すら、急速に時代遅れ、新しい入試に対応出来なくなってしまいました。新時代の入試に必要なのは文部科学省の推奨するような、主体的に、生徒同士で多様な意見をぶつけ合いながら協働して一つの答えを探していく、学び合い授業です。
 しかし、これを塾や学校が導入するには非常に大きなハードルがあります。まず一つに規模の問題。学び合いは3~5人の小グループ+教師で行うのが理想的ですが、一学年40人程度の学校で一クラスに8人の教師を配置し授業を展開することは不可能です。一般的な塾は目先の点数を上げることを求められているので生徒の内面の変化をもたらし効果が得点にすぐには表れにくい学び合い授業には消極的です。
 しかし私は、学び合い授業は全ての塾・学校が取り入れるべきだと考えています。勉強をしない生徒の言い訳第一位は「数学が何の役に立つか分からない」など、自分の生きる道と学校で学ぶことの乖離です。しかし上記で上げた三つの力はどんな人がどんな道に進んでも必要な力です。勉強をしない言い訳は出来なくなります。
 そのうえで、他の生徒の考え方、進路への想いを知ることは、役に立たないと思っていた知識が本当は役に立つんだと知る機会を与えることにもつながります。例えば数学が無ければiphoneもlineも開発されていません。車もテレビもです。つまり、数学をやらない人は数学を頑張った人のお陰でそれらのツールを楽しめているのです。英語をやらない人は英語を学んだ人のお陰でハリウッド英語を字幕や吹替で見ることが出来ています。生物が嫌いな人は自分が病気になったとき、生物を学んで医学部に進んだお医者さんのお陰で苦しい病気から解放されます。多くの人の努力で支えられて生きているという事が学べれば、まず何より人に優しくなれます。それと同時に自然と「私も何か頑張れることを見つけなきゃ」と思うのではないでしょうか。
 多様な人が支え合い暮らしているという事を知り、社会全体が人に思いやりを持てるような社会になるためにも、「学び」が個人的なものから「協力しあい成し遂げるもの」に変わることは素晴らしいことではないでしょうか。