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Youtuberになるから勉強はいらない!

 「Youtuberになるから勉強はいらない」「漫画家になるから勉強は要らない」、、勉強がかかわらない職業に就くからという生徒が居ます。しかし、これらの仕事に学校の勉強が必要無いというのは実は大きな間違いです。

 売れる漫画家は豊富な知識を基に物語のテーマを構成し、自身のフィルターを通し再構成された価値観を、作品の背景に描き込んでいます。例えばスラムダンク。これも単にスポ根の域を超え、儒教や武士道、老荘思想など古典の教えを随所に取り入れているからこそ、大人にも響くものが有り、あれだけの人気を博したのです。ワンピースも、単に友情物語や成長物語ではなく、キリスト教世界や中世西洋世界で未だ謎に満ち大人の知的好奇心を満たすテーマをこっそりと忍ばせ、上手く物語に融合させているからこそ、教養有る大人も「おっ」と手が伸びるのです。

 ファッションも音楽もグルメもそうですが、社会のブームは自然発症では無く、人為的に起しているものです。経済界の意向を受け、教養ある人たちが損得勘定で起こすものです。EXILEやAKBは、CDが売れない音楽業界がCDに付加価値を付ける為の素材として業界全体で売り出していった好例です。ちなみにAKBは「ゆとり教育」への反発、子供たちが競争意識を身に着けるべき、オンリーワンになるには何かでナンバーワンを目指す必要がある~など、教育業界への提言を含んだムーブメントでもあったのです。子供に大人気のアンパンマンや妖怪ウォッチなどにしても、単に子供向けのお話では無く、300人以上の大人の知恵を振り絞り、日本の伝統文化をもとにした教訓を盛り込み、大人が「子供に見せたい」と思ったからこそブームになったのです。

 Youtuberもどんどん規制が厳しなっています。そもそも初期のYoutubeは「テレビのような規制がなく自由にやりたいことができる、自由に表現できる」ことが売りで人気に火がついていきましたが、それができたのはまだYoutubeが市民権を獲得しておらず社会的な信頼が低かったからです。企業も大きくなればなるほど規制も社会の目も厳しくなります。Youtubeもテレビ並みの市民権を得ると、テレビ並みの規制が敷かれるのは当然のことですし、規制がないから人気になったのに人気が出ることにより規制が出るというジレンマを抱えています。迷惑系Youtuberや単にバカ騒ぎをしているだけのYoutuberなどには広告を出す企業も慎重になってきています。
 
 Youtubeが10年後に今より人気が高くなっていることは、まず無いでしょう。そこで生き残っていられるのは、結局は漫画やファッションの同様、教養ある大人に認められたものだけになってしまいます。大人に認められないと(一時のブームにはなっても)それで一生食べていけるだけの糧にはなりません。むしろそのブームを実力と勘違いしその後の一生を台無しにしてしまう例も枚挙にいとまがありません。

 最後に今思い出したのでもう一つ例を出させてください(笑)デザインの世界です。デザインや芸術は、センスという言葉で表現される世界ですが、実は本当に優れたデザイナーはセンスでは無く「教養」を基に自分の理論を構築しています。岡本太郎氏に「坐ることを拒否する椅子」という作品が有りますが、あれなどはプラトンのイデア論に代表される「モノの本質論」やカントの「認識論のコペルニクス的転回」への挑戦が表現の土台になっています。
坐ることを拒否する椅子

 どんな分野であれ、世の中に認められるには自分の世界を構成していく深い構成力や洞察力が必要で、その基になるのは深い教養なのです。人間は自分が知っていることしか考えることができません。つまり自分の世界を広げるためには様々な世界を知り教養を深めることがとても大切なのです。

 夢を、何かを頑張らない理由にするのは、もうやめましょう。

 せっかく抱いた夢なら、頑張る力に!

 

 

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